2015/03/24(火) 掲載
2015注目選手A藤田寛之選手
藤田寛之選手は、43歳の2012年に年間4勝して初めての賞金王になりました。
そして45歳になった昨年は、3勝を挙げて小田孔明選手と最終戦まで賞金王を争った結果、賞金ランキング2位。
40代でなお進化し続ける藤田寛之選手は今シーズンも男子ツアーの主役の一人です。
藤田選手は「東建ホームメイトカップ」との相性も抜群に良く、プロデビュー戦の1993年大会でいきなり11位タイに入って才能の片鱗を見せると、2004年大会は13番から15番まで3連続バーディーを奪取!大会史上屈指の逆転劇で優勝
を収めました。
また、1999年以降は予選落ちが無く毎年のように上位に顔を出しています。
「東建ホームメイトカップ」は相性の良さに加え、オフの間にしっかりとトレーニングや練習をこなし万全の体勢で開幕戦に臨んでいるのも好成績の要因のひとつでしょう。
しかし、今年の藤田選手は例年とは、勝手が違うオフを過ごしています。
昨年はシーズンを通して左肩痛に悩まされ、痛み止めを打ちながら戦い抜きました。
オフに入って精密検査を受けたものの原因が分からず、ある程度痛みがひくまで50日間も練習を休むことになり、チームセリザワ恒例のハワイ合宿の参加も見送らざるを得ませんでした。
そして、「こんなに長くクラブを握らなかったのはゴルフ人生で初めて。明らかに練習不足」とのコメントの状態で出場した「WGC キャデラック選手権」では何とか4日間を回りきったものの結果は最下位。
「まずは4日間プレーできるかどうか見極めることが目標だったので、それができたのは良かったけれどボールが飛ばないし、思ったところに行きません。後半に入ると痛みも出てきて…」
とラウンド後は厳しい表情を見せていました。
今シーズンの目標は渡米前には「肩を治して優勝争いに数多く加わること」と話していましたが、
渡米後は「痛みを取ることが先決です。開幕戦にピークを持っていくことは難しいかもしれません」
というのが藤田選手の現状です。
それでも体調が悪いなりに結果を残すのが藤田選手の真髄であり、優勝候補の一角であることは間違いありません。
開幕まで1ヵ月を切りましたが、一日も早く肩が良くなって「東建ホームメイトカップ」で普段通りの元気なプレーを見せてくれることを祈る他ありません。
▲2014年大会の藤田寛之選手