2014/04/08(火) 掲載
東建多度CCの風
男子ツアー開催コースの中でも屈指の難コースとして知られる東建多度カントリークラブ・名古屋ですが、実は当日の天候のコンディションによってその難易度は大きく変化します。
特に「東建ホームメイトカップ」の開催される4月中旬は、季節の変わり目に当たるため、ぽかぽか陽気の日もあれば、冬のような寒さ
に逆戻りする日もあり、4日間を通しても天候がめまぐるしく変化します。
寒さが戻った日は、鈴鹿山脈から吹き下ろす冷たい季節風が、コースの様相を豹変させるのです
参考までに昨年大会のホール別の平均ストローク(対パー=平均打数−ホールの基準打数)を見てみると、4日間通して平均的にスコアの良くない(難しい)ホールは、やはり距離の長いパー4でした。
反対にスコアの良い(やさしい)ホールはパー5と短めのパー4
ところが、強い風の吹いた予選第2日は難易度が一変しました
典型的なホールである10番が、まさかの超難関ホールに変化したのです。
距離もそれ程は長くなく、広いフェアウェイにまっすぐ打っていける10番は、普段ならパーもしくはバーディの取りやすいホールです。
しかし、一旦、アゲンストの風が吹き始める状況は一変します。
それが如実に分かるのが昨年大会の10番のパーオン率です。
第1日が77%にもかかわらず、第2日が20%と、この数字からもその激変ぶりが分かって頂けると思います。
他に難易度が上がるのは、7、8、14番などでしょうか。
そのほとんどが北風でアゲンストになるホールです。
これらのホールでは、「同じホールでもセカンドのクラブが3番手くらい変わってくる」と選手はこぼします
この時期、4日間の大会期間中に必ずと言える程、一日は吹き荒れる多度の強風。
そこでいかに我慢してスコアをキープできるかが優勝争いのカギとなります
東建多度カントリークラブ・名古屋
ホール別難易度(2013東建ホームメイトカップ)
●4日間トータル
[難しいホール]
ホール 対パー(距離 基準打数)
・<No.11> +0.297(443y Par4)
・<No.8> +0.279(452y Par4)
・<No.3> +0.268(210y Par3)
・<No.18> +0.258(451y Par4)
・<No.10> +0.253(417y Par4)
[易しいホール]
・<No.17> −0.500(518y Par5)
・<No.12> −0.087(563y Par5)
・<No.15> −0.076(376y Par4)
●予選第2日
[難しいホール]
・<No.10> +0.566(417y Par4)
・<No.8> +0.496(452y Par4)
・<No.7> +0.450(418y Par4)
・<No.14> +0.450(388y Par4)
・<No.13> +0.442(212y Par3)
今年の多度の風はどう吹くでしょうか
誰が風を制するかで勝敗の行方が決まってきます