2014/03/18(火) 掲載
今年の注目選手・重永亜斗夢選手
昨年の「東建ホームメイトカップ」初日に5アンダー・66をマークし、トップタイの好スタートを切った重永亜斗夢選手。
それまでプロ6年目ながらツアー競技出場はわずか3試合目でしたが、一躍その名を世間に知らしめました。
今回はそんな注目の重永選手を紹介します
重永選手は、1988年生まれの現在25歳で、福岡の強豪校である沖学園高校の出身の選手です。
在学中は全国高等学校ゴルフ選手権春季大会に優勝するなど九州ジュニアゴルフ界では逸材として注目される存在でした。
高校卒業後は日本大学に進学をしましたが、「どうせプロを目指すなら少しでも早い方が良い」と決心し、一年で大学を中退します。
翌2008年にはプロへ転向したものの、その直後から原因不明の左手首痛に悩まされ、なかなかツアー出場のチャンスを掴むことができませんでした。
そんな重永選手に転機が訪れたのは2012年のことです。
10月に結婚し、長女を授かったことで一念発起
家族という原動力を手に入れた重永選手は、2013年のツアー出場権を賭けたQTファイナルで見事3位に入り、前半戦の出場権を獲得したのです
そして、迎えた開幕戦「東建ホームメイトカップ」では、QTの勢いそのままに初日を6バーディー(1ボギー)のロケットスタートで迎えます。
多くの選手が強風に翻弄された2日目も5位に踏み止まり、最終成績は15位タイながら実質のツアーデビュー年としてはまずまずのスタートを切ることができたのでした
また昨シーズンは15試合に出場し、国内賞金ランク96位と久々のランキング入りを果たしました。
残念ながらシード権は逃しましたが、QTファイナルでランキング1位となり、再びツアーに挑戦します。
重永選手の開幕戦までの課題は体力作りです。
昨年、身長172センチで体重60キロの体は、長距離移動の多い過酷なスケジュールに音を上げ、体調を崩すことがしばしばありました。
「今年こそはシード権を取りたいので、1年間通して戦える体を作りたい」ということで、オフはジム通いを続ける日々を過ごしているそうです。
「東建ホームメイトカップ」には一回りたくましくなった体と持ち前の度胸の良さで、さらにスケールの大きなゴルフを見せてくれることを期待しています