2017/04/15（土） 掲載

「気がつけば優勝争い」 自然体で最終日に臨む藤田寛之選手のインタビュー

ライバルたちに「気がつくといつのまにか藤田が後ろにいる」と警戒される藤田寛之選手が、トップと2打差の11アンダーと単独2位まで順位を上げてきました3年ぶりの優勝を完全に射程内に収めているにもかかわらず「優勝を口にするのはおこがましい」と、あくまで自然体の藤田選手に、現在の気持ちと明日の戦い方を聞きました

――今日のスコア67はいかがですか？

藤田　スコアは100点ですが、ショットの内容には不満です。でもショットが良くてスコアが悪いよりは、ショットが悪くてスコアが良い方がいいのでまあ満足しています。

――ショットが悪くても良いスコアを出せる要因を教えて下さい。

藤田　けっこうフェアウェイを外していても、ショートゲームのミスがほとんどありません。3パットもないし、「寄せワン」でパーを拾えているのがこのスコアにつながっていると思います。拾いながら少ないチャンスをものにできているところが自分らしいといえば自分らしいですね。

――オフの練習はショートゲームに重点を絞ったのですか。

藤田　今まではパターマットで十分と思っていましたが、この歳になるとリアルな芝の上から打って現場に慣れないとダメなのかなと思い、所属先の葛城GCで、毎日夕方1時間、ショートゲームを練習する時間を作りました。その分、ショットの練習は削りましたが、いまは300球で十分です。

――ショットに不安を抱えながらのラウンドで何を心がけていますか。

藤田　今までやってきたことを信じることがひとつ。もうひとつは許容範囲を大きく持ってやることです。昔は逃げるのが嫌でしたが、今はそこにしか行かなければ良いと妥協できるようになりました。ショットに関しては自分でも驚くくらいアバウトになっています。

――明日は優勝を狙える位置ですが。

藤田　最終目標はそこですが、自分の中で何が起こるか分からないし、良いプレーができたとしても優勝できるか分かりません。60台が出れば100点、アンダーパーなら80点シーズンが始まったばかりなので最低合格点が取れれば良いと思っています。

最終日、最終組でもまったく気負わない藤田選手の考え方は、何かと力んで失敗しやすいアマチュアもぜひ取り入れたいところです

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2017/04/15（土） 掲載

前半9ホール終了、小平選手が首位キープも梁に並ばれる

決勝第3ラウンドは最終組が前半9ホールを終了、いよいよ後半戦に突入しましたが、首位争いはますます激しくなってきました。

小平智選手はアウトコース唯一のパー5、4番でのバーディー後はスコアは伸び悩みその間に、梁津萬（リャンウェンチョン）選手が2つスコアを伸ばし、10アンダーで並びました

1打差3位タイには出だしのボギーから3打取り返して再浮上した藤田寛之選手と前半3バーディーで追い上げたJ・パグンサン選手が続き、さらに１打差で藤本佳則選手や今平周吾選手らもピッタリ追走しています

また、香妻陣一朗選手が今日5バーディー・1ボギーの67でホールアウト。得意の東建多度カントリークラブ・名古屋で大逆転をねらえる位置まで上がってきています

今日はほとんどの選手がスコアを伸ばしています明日の最終組の顔ぶれがどうなるかは、全員がホールアウトするまで分かりません

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2017/04/15（土） 掲載

バーディーラッシュが楽しめる17番ホール

積極果敢にバーディーをねらうプレーが「ムービングサタデー」の見どころ。
中でも、東建多度カントリークラブ・名古屋で、一番たくさんバーディーシーンが見られるのは17番パー5です

一般的にバーディーが出やすいパー5ですが、ホールの距離やレイアウトによってかなり差があります。予選2日間のデータを見ると、17番で出たバーディーは159個。パーの65個をはるかに上回っています。また、2番目に多い４番パー５のバーディーは65個なので、17番は突出してバーディーの出やすいホールと言えます

ちなみに、17番はイーグル数も最多の9個。バーディー率とイーグル率の合計は約64%で、ほぼ3人に2人がバーディー以上で上がるホールです

しかし、選手にとって、「バーディーが取りやすいホール」イコール「やさしいホール」ということにはなりません「ほとんどの選手がバーディーを取るホール」は「バーディーを取らなければいけないホール」なので逆にプレッシャーがかかりますし、他の選手がスコアを伸ばす中でパーしかとれなかったときはボギーを打ったのと同じ意味合いになってしまうからです

特に優勝争いをしている上位陣にとっては、17番で確実にバーディーをとれるかどうかが勝負の分かれ目。また、最終日にはイーグルねらいで勝負をかける選手も出てきます。
終盤のヤマ場でもある17番で、バーディー＆イーグルのシーンを存分にお楽しみ下さい

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2017/04/15（土） 掲載

藤本佳則選手がイーグル発進！波乱含みのムービングサタデー

いよいよ決勝、第3ラウンドが始まりました「ムービングサタデー」は序盤から上位陣に波乱含みの展開です

手堅くいきたい1番ホールで、まず、首位と4打差の14位タイからスタートした藤本佳則選手がいきなりのイーグル。同じ組で回る矢野東選手は3番バーディーを奪い、揃って3位タイに浮上しましたまた、3位タイから上をうかがっていた藤田寛之選手はボギースタートで、順位を譲ってしまいました

一方、注目の最終組は、2番のバーディーで梁津萬（リャンウェンチョン）選手が小平智選手に追いつき、ハムジョンウ選手も１打差に迫っています

昨日の予選第2ラウンドは、絶好のコンディションのおかげで、ほとんどの選手がスコアを伸ばしてきましたが、“ムービングデー”の本番は土曜日の今日。昨日に続いて暖かく、ホールアウトまで抜きつ抜かれつの白熱した試合となりそうです

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