2015/04/10(金) 掲載
グリーンの固さ
グリーンコンディションの難易度を決める要素が、前回の「スティンプ」ともう一つ「コンパクション」です。
コンパクションは英和辞典で調べると…日本語直訳で「圧縮」とか「締固め」、すなわち固さです。
専用のコンパクションメーター(土壌硬度計)があり、鉄でできた円錐形の針を一定の深さまで差し込むのにどれだけの力が必要かを計測します。
コンパクションは数値が大きい程地面が固いということになります。
昨年の大会時のコンパクションは25以上。
一般的なコースが22前後なので相当固いと言えます。
この固さになるとグリーンにピッチマーク(ボールの落ちた跡)がほとんどつきません。
地面のクッションがなくグリーンに落ちたボールがはねて止まらないので苦労します。
今年の大会ではスティンプとコンパクションをやや抑えめにするそうです。
その理由を日本ゴルフツアー機構トーナメントディレクターの中島和也氏に教えて頂きました。
「東建多度カントリークラブ・名古屋のグリーンはもともと固く速いところに風が吹くとさらに固くなります。
ただ、ナイスショットしても止まらないような固さになると選手の技術の差がスコアに反映されなくなってしまいます。
スピンのかかったいいショットは止まるようにして選手の技術を引き出すようなセッティングにするため、スティンプは12〜13から11〜11.5、コンパクションは25プラスアルファから24まで落とすことを目標にしています」
「それでも他のコースより十分コンパクションが固いので難しいことに変わりはありません。
あまりに速いとカップを切る位置が限られてきますが、今年はカップをもっと難しい場所に切れるようになります」(中島氏)
ギャラリーの皆様には、今年も手に汗握るスリリングなプレーを楽しんでもらえると思います。