- HOME
- 大会の歴史
- 過去大会ダイジェスト
- 2023年第30回大会
大会ダイジェスト(2023年第30回大会)
予選1日目 3月30日
初日トップは今平周吾、金谷拓実の両選手、3打差内に21選手がひしめく大接戦
4年ぶりに有観客で行われているJAPANゴルフツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」。
予選ラウンド1日目は春らしい穏やかな好天に恵まれました。さらに大勢のギャラリーの声援にも後押しされた積極果敢なプレーで好スコアをマークする選手が続出し、見応えのある接戦となっています。
初日を終え、7アンダー・64でトップに並んでいるのは2018、2019年賞金王の今平周吾選手、2021年本大会覇者の金谷拓実選手です。今平選手は大会前日にバッグに入れた新しいアイアンの距離感が合い、多くの選手がパーを取るにも苦労するパー3ホールで3つのバーディーを奪う快挙。パットのフィーリングも速いグリーンにマッチし、8つのバーディーを量産しました。
また、金谷選手は長いパー4の11番でティーショットを左に曲げ、木に当ててしまいましたが2打目は無理せずレイアップを選択してパーセーブ。その後は小気味よいテンポでピンチらしいピンチもなく、16番では10メートルのパットを決めるなど7バーディー・ノーボギーのほぼ完璧なゴルフで早くも大会2勝目を射程に捉えました。
トップと1打差6アンダーの3位タイには、プロ3年目でQTから出場権を掴んだ細野勇策選手とツアー3勝の浅地洋佑選手が続いています。細野選手は大会初出場ながらセカンドショットの狙い場所を見定める頭脳プレーを随所に見せ、6バーディーと1イーグルを奪取。初優勝、初シードに向けて幸先のいいスタートを切りました。
アジアンツアー帰りの浅地選手は目のきついグリーンから東建多度カントリークラブ・名古屋のスムーズに転がるグリーンにうまく対応。入れ頃の距離をすべて決めて2年振りの4勝目を狙うには絶好のポジションに着けています。
さらに1打差5アンダーの5位グループには、アジア大会団体金メダルメンバーでプロ2年目の米澤蓮選手、2022年ABEMAツアー賞金王の大堀裕次郎選手ら5人。4アンダー10位グループにはベテランで歴代優勝者の片山晋呉選手や宮里優作選手、ツアー通算20勝に残り2勝と迫った石川遼選手ら12人がひしめき合っています。
予選2日目 3月31日
二十歳の細野勇策選手が11バーディー荒稼ぎで首位浮上
正午時点で風は静穏、柔らかな陽射しも降り注ぎ、動いていれば汗ばむほどの陽気となった予選ラウンド2日目。予想通り大多数の選手がスコアを伸ばしてきましたが、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のコースセッティング担当者の想定をはるかに上回るスコアを叩き出した選手が現れました。
初日、6アンダー3位タイからスタートした細野勇策選手は出だしの1番ホールでパーオンに失敗したものの、3打目をチップインで値千金のバーディー。今日もグリーンセンター狙いの堅実なコースマネジメントにより4、5メートルのパットがよく入り、合計11バーディーの荒稼ぎ。ボギーひとつの61ストロークは大会最少スコアタイ記録、かつ競技会場を東建多度カントリークラブ・名古屋に移してからの大会コースレコードです。トータル16アンダーで後続選手を大きく引き離した細野選手は「狙って取ったという感じではなく、淡々と1ホールずつこなし、終わって見たらすごいスコアになっていた」と今日のプレーを振り返りました。明日もマイペースをキープできれば大会最年少優勝にぐんと近づけるでしょう。
初日、7アンダーでトップタイの今平周吾選手は2日目も5アンダーで回ってトータル12アンダーの単独2位。首位は明け渡しましたが賞金王2回、経験豊富な今平選手にとって残り36ホールの4打差はあってないようなもの。精神的に有利な追う立場から本大会初優勝を目指します。
6バーディー・1イーグルを奪い64をマークした田中裕基選手は、高校3年生の時にプロテストを一発合格した逸材。22年はQTサードで失敗したものの運良く出場機会が巡ってきたABEMAツアーで優勝し、今季のレギュラー出場権を獲得。今大会でも勝負強さを発揮して初日22位タイから同じ二十歳の細野選手と大会最年少優勝を争える3位タイまで順位を上げ、明日は小さい頃から憧れてきた石川遼選手と同組でプレーします。
その石川選手は最難関11番のバーディーをきっかけに、続く12番でも隣のホールからの奇跡的なリカバリーを見せて連続バーディー。波に乗って終盤でもバーディー3つを奪ってスコア66をマーク、トップと7打差の9アンダー・5位タイから逆転を狙います。また、注目の蝉川泰果選手も65の好スコアで8アンダー・7位タイに浮上。プロ転向後初優勝の可能性も見えてきました。
明日の東建多度カントリークラブ・名古屋は今日よりもさらに暖かくなるとの予報。ますます熱い戦いが繰り広げられそうです。
決勝ラウンド1日目 4月1日
石川遼選手と星野陸也選手がトップタイ、最終日で直接対決へ!
春に三日の晴れ無し。そのことわざ通り、例年の「東建ホームメイトカップ」は大会期間中に目まぐるしく天候が変わり、選手達を翻弄しました。しかし、今年の大会は3日続きの好天に恵まれ、今日もほとんどの選手がスコアを伸ばすゲーム展開となります。
その中で今日ベストの64をマーク、トータル14アンダーまで伸ばしトップでホールアウトしたのは星野陸也選手です。今日はティーショットが7割を超える確率でフェアウェイを捉え、ショートアイアン、ピン1メートル以内につけるスーパーショットをたびたび披露。一方、9番では15メートルのロングパットをねじ込むなど、ドライバーからパターまですべてが噛み合ってバーディー8つを奪いました。 昨年大会では優勝争ったものの、3位に甘んじただけにリベンジを誓って明日の最終ラウンドに臨みます。
練習ラウンドから日増しに調子を上げてきた石川遼選手は、2日目に隣接ホールからの奇跡のリカバリーでバーディーを奪った12番で今度はイーグルを記録、14番からはバーディー攻勢で一時単独トップに立ちました。しかし最終18番、痛恨のボギーで一歩後退して先に上がった星野選手とタイスコア。決勝ラウンド最終日は、昨年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の仲の良い先輩後輩同士による最終日最終組直接対決が再現されることになりました。
また、単独2位でスタートした今平周吾選手は流れに乗るきっかけを掴めず本日イーブンパー。順位を上げてきた2001年大会覇者の金谷拓実選手や22年ABEMAツアーランキング2位の小木曽喬選手らとともに2打差4位タイ、絶好のポジションから逆転優勝を目指します。
2日目単独トップの細野勇策選手は前半8番のトリプルボギーが響いて大きくスコアを崩したものの後半は踏みとどまり、3打差11位タイで大会最年少初優勝に望みを繋ぎました。
このほか2日目3位のM・ヘンドリー選手は3アンダー・68でポジションをキープ。宋永漢(ソン・ヨンハン)選手とH・リー選手も7位タイからトップと2打差の4位タイに順位を上げており、誰が優勝杯を手にするのかまったく予想がつかなくなってきました。
決勝ラウンド最終日 4月2日
怒濤のバーディーラッシュで今平周吾選手が逆転初Vを達成
前日3日目はひとつ決まれば攻勢のきっかけとなるバーディーがなかなか来なかったため、軒並み好スコアの上位陣の中で唯一人我慢のゴルフを強いられた今平周吾選手。しかし、気持ちを切り替えて臨んだ最終日は前日の鬱憤を晴らすかのような怒濤のバーディーラッシュを見せてくれました。圧巻のサンデーバックナインのきっかけは9番、2メートルのバーディーパットでした。折り返しの10番も5メートルを沈め、12番からの3連続バーディーで石川遼選手、星野陸也選手を次々に抜き去ると、上がりの2ホールも連続バーディー締め。スコアを20アンダーの大台に乗せ、スタート時の2打ビハインドから逆に2打差をつける逆転劇で大会初優勝。今年目標としている自己最多のシーズン3勝に向け最高のスタートを切りました。
一方、今日トップでスタートした星野選手は前後半で3打ずつ伸ばしての20アンダーをイメージしてプレーしましたが、パットの感覚が少しずつズレて大事な場面で決めきれず、トータル18アンダーの単独2位。石川選手も星野選手と同じく6アンダーを目指しましたが、ショットとパットが噛み合わずに3アンダー止まり。17アンダー・3位タイで初戦を終えました。また、石川選手と並ぶ3位タイに入ったH・リー選手は17、18番で狙いに行って連続バーディーを達成。45歳のベテランらしい勝負強さを発揮してシード復帰の足がかりを掴みました。
また、2日目大会記録の61から3日目は出場選手ワーストの76、天国と地獄を味わった細野勇策選手はゴルフを立て直して67。15アンダーの5位タイで踏みとどまりシード獲得とツアー初優勝に向けての得がたい経験を得ました。同じく5位タイにはボギー無しの7バーディーで64の好スコアをマークした堀川未来夢選手、2日目に64を出すなど4日間通じて安定したゴルフをした小木曽喬選手が入りました。
近年稀に見る好天に恵まれた今年の「東建ホームメイトカップ」は最後まで選手達が積極果敢に挑んだ見応えのあるゲームとなりました。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 今平周吾 | -20 |
2位 | 星野陸也 | -18 |
3位 |
|
-17 |
5位 |
|
-15 |
8位 |
|
-14 |
11位 |
|
-13 |
18位 |
|
-12 |
21位 |
|
-11 |
23位 |
|
-10 |
26位 |
|
-9 |
36位 |
|
-8 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
42位 |
|
-7 |
49位 |
|
-6 |
53位 |
|
-5 |
60位 |
|
-4 |
64位 |
|
-3 |
66位 |
|
-2 |
70位 |
|
-1 |
74位 | 尾崎慶輔 | 0 |
75位 | 永井源 | 1 |
76位 | 松村景太 | 2 |
77位 |
|
3 |
-
- スコア速報
- 大会のスコアは、こちらからご確認できます。
- ペアリング情報
- ペアリング情報は、こちらからご確認できます。
(提供/JGTO)