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大会ダイジェスト(2021年第28回大会)
予選1日目 4月15日
初日は好天に恵まれて好スコアが続出、頭ひとつ抜け出したのは木下稜介選手
2年ぶりの開催となった「JAPANゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ」。新型コロナウイルス感染予防のため無観客試合となった今大会は、歓声が響く例年とは異なる雰囲気の中で初日を迎えました。
東建多度カントリークラブ・名古屋の天気は終始穏やかで暖かい春の陽気。午後には少し風が出たものの、例年の冷たい北風ではなく暖かな南風。プレーには支障なく、多くの選手がスコアを伸ばす展開となりました。
その中で抜け出したのはプロ8年目の木下稜介選手です。東建ホームメイトカップには過去5回出場し、5回とも予選落ち。コースに苦手意識を持っていましたが、3連続を含む6バーディー、ノーボギーの65と見違えるようなプレーで初日のトーナメントリーダーに立ち、悲願のツアー初優勝に向けて幸先のいいスタートを切りました。
トップと1打差、5アンダーの2位タイには、同じ組で回った阿久津未来也選手、石坂友宏選手、小林伸太郎選手の3名が並びました。このうち現役大学生プロの石坂選手は東建多度カントリークラブ・名古屋でのプレーは初めて。練習ラウンドも含めて実質2ラウンド目ながら7バーディー、2ボギーの猛攻を見せました。明日の予選2日目でも同じ組で回る3人が、どこまでスコアを伸ばせるか注目です。
また、2021年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマチュア優勝を果たし、プロ転向3試合目で最年少初優勝を飾った金谷拓実選手は5バーディー、1ボギーの67をマークしトップから2打差の4位タイ。苦手の初日を克服し、プロ2勝目に向けて絶好の位置に着けました。
この他、本大会過去2勝し相性のいいコースで復活優勝を狙う高山忠洋選手が同じく4位タイ。世界アマチュアランキング1位の大学3年生、中島啓太選手も3打差の9位タイで初日を終え、大会初のアマチュア優勝を目指します。
週末にかけて天気は下り坂と予報されており、今後の試合展開はまったく予想がつきません。天気が崩れる前にどこまでスコアを伸ばすかがカギとなり、明日の予選2日目が重要なラウンドとなるでしょう。
予選2日目 4月16日
トップは22歳の金谷拓実選手! 20歳のアマ中島啓太選手も大健闘
予選ラウンド2日目を迎えた東建多度カントリークラブ・名古屋は、前日とは打って変わり朝から小雨が降ったり止んだり、気温も上がらず肌寒い一日となりました。ところどころラフがぬかるむなどベストとは言い難いコンディションでしたが、コース上ではそれを感じさせないような熱戦が繰り広げられました。
2日目を終えて単独トップに立ったのはプロ5戦目の金谷拓実選手です。2打差の4アンダー、4位タイからスタートした金谷選手は中盤の12番までに6バーディーを奪いトータル10アンダーで首位に立ちました。13、14番の連続ボギーで一旦順位を落としたものの17番でイーグルを奪い再び10アンダーに戻してホールアウト。プロ転向後優勝1回、4戦連続トップ10フィニッシュと安定感抜群の22歳が早くも2勝目に王手をかけました。
初日のトーナメントリーダー、木下稜介選手は出だしの1番でボギーを叩き躓きかけましたが、続く2番から4番まで3連続バーディーで盛り返すと、後半もひとつ伸ばして6バーディー、3ボギーの68にスコアをまとめ、トータル9アンダーで1打差の2位に踏みとどまりました。
2日連続でプロも顔負けの好プレーを見せたのは大学生アマの中島啓太選手です。トップと3打差の3アンダー9位タイで2日目を迎えた中島選手は、11番をダブルボギーとしながらも、5番パー4で第2打を直接カップインさせるなど1イーグル、6バーディーの猛チャージ。トータル8アンダーまでスコアを伸ばして単独3位に浮上。
この他、プロ3年目の大岩龍一選手が8バーディー、ノーボギー、予選2日間を通してベストスコア63をマークして初日71位タイから7アンダーの4位タイに急浮上。また、ベテラン勢では2002年大会優勝の谷口徹選手も68で回り優勝圏内の5アンダー12位タイまで順位を上げてきました。
スコアの伸ばし合いとなった予選ラウンド、若手勢の頑張りが目立った2日間となりました。
決勝最終日 4月18日
金谷拓実選手がアマの中島啓太選手から1打差を守り切り優勝
前日の大雨による水入り後、再開された「東建ホームメイトカップ」最終日は予選ラウンドの2日間とは打って変わり、春の多度名物の冷たい北風が吹き抜け、一時は雨粒も混じる難しいコンディションとなりました。
ゲームも予選のようなスコアの伸ばし合いから強風と寒さを耐えしのぐ展開に様変わりし、スタートホールからスコアを崩す選手が頻出する中、最後まで一進一退の攻防を繰り広げたのは最終組の3選手。2日目まで通算10アンダー、2位と1打差の単独1位でスタートした金谷拓実選手は4番のバーディーでリードを広げたものの、10番、11番の連続ボギーで同組の中島啓太選手に1打差に詰め寄られました。
しかし、その後はグリーンを外しながらも得意のパターで切り抜け、12番、17番で手堅くバーディーを奪い一度も並ばれることなくトータル11アンダーで逃げ切り優勝を果たしました。今大会の優勝によりプロ転向後の通算成績は5戦2勝の勝率4割。2020-21シーズンの賞金レースでもトップに立っています。
通算10アンダーの単独2位でホールアウトしたのは、18番でバーディーを奪うなど金谷選手に最後まで食い下がった中島啓太選手です。2020-21シーズンはこの「東建ホームメイトカップ」を含め4試合に出場し、18位タイ、3位、8位タイ、そして今大会でも2位。2日目の後半に「30」の猛チャージでトータル8アンダーと、ホールアウト時点で一時トップに立った戦い振りは、金谷選手に続く史上5人目のアマチュア優勝に期待を抱かせます。
また、3打差の単独3位には初日2位タイの阿久津未来也選手が食い込み、トップ3を20代の若手が占める結果となりました。若手の台頭が目立つ中で気を吐いたのが48歳の宮本勝昌選手でした。最終日もベテランらしく多度の風を読み切ったコースマネジメントで3日間自己ベストの4アンダー67をマークし、前日の34位タイから単独7位まで順位を上げ、ツアー通算12勝を持つベテランの意地を見せました。
今大会の上位7選手は、31歳の大槻智春選手を筆頭に全員が1993年の第1回大会以降に生まれた世代です。「東建ホームメイトカップ」の長い歴史を感じさせる締めくくりとなりました。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 金谷 拓実 | -11 |
2位 | 中島 啓太 | -10 |
3位 | 阿久津 未来也 | -8 |
4位 |
|
-7 |
7位 | 宮本 勝昌 | -6 |
8位 |
|
-5 |
10位 |
|
-4 |
16位 |
|
-3 |
21位 |
|
-2 |
27位 |
|
-1 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
36位 |
|
0 |
44位 |
|
+1 |
53位 |
|
+2 |
59位 |
|
+3 |
61位 |
|
+4 |
63位 | 片山 晋呉 | +5 |
64位 | 小野田 享也 | +8 |
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(提供/JGTO)