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大会ダイジェスト(2019年第27回大会)
予選1日目 4月18日
好天下のデッドヒート、最後に追いついたのは貞方選手
冷たい雨に見舞われたプロアマ大会とは打って変わり、春の陽気に恵まれた予選ラウンド初日は、どの選手もチャージをかけて好スコアが続出。序盤からハイレベルな戦いとなりました。
午前組で頭ひとつ抜け出したのは、日本ツアー参戦8年目の米国のD・オー選手。「ティーショットでフェアウェイキープでき、パーオンもありパッティングもよかった」とすべてが噛み合ってバーディー9個を量産。8アンダー・63のビッグスコアを叩き出して首位に躍り出ました。
終盤、単独首位かと思われたD・オー選手を捉えたのが、今日最後にホールアウトした貞方章男選手。「バーディーを取れたホールのパットのほとんどが3メートル以内」というほど好調なショットを武器に、8バーディー・ノーボギーの完璧なゴルフを展開。トップに並びました。QTから出場権を得た貞方章男選手ですが、今期初ラウンドで賞金シード復活への手応えをつかみました。
プロ3年目の24歳で初シードと初優勝を目指す松原大輔選手も、今日はショットとパットが絶好調。後半2番から6番までの5連続バーディーも「自分には記憶がない」というほど集中力を保ち、7アンダー・64で首位と1打差の単独3位。自身の目標達成に向け最高のスタートを切っています。
その松原大輔選手を追いかけるのは、水城高校、日大ゴルフ部で松原大輔選手の2年後輩、星野陸也選手です。本人はショットの出来は今ひとつとは言うものの、オフの間に「ニュージーランドオープン」や「フューチャーツアー」に出場して試合勘のキープが効果あり、「先輩のスコアに追いつこうと自分も頑張った」という結果は6アンダー・4位タイ。昨年の「フジサンケイクラシック」以来の2勝目の優勝をねらうには絶好のポジションです。
同じく4位タイには、2009年と2010年大会を2連覇して「開幕男」と称された小田孔明選手、2012年優勝のB・ジョーンズ選手の歴代チャンピオン2人が追随。 また、「平成最後の試合で勝つことが大事」と言い切る池田勇太選手とQTから復活シード、初優勝を目指す永野竜太郎選手も並んでいます。さらには2014年大会勝者の藤田寛之選手も後半に追い上げて5アンダー・9位タイまで順位を上げてきました。
明日の予選第2ラウンドもデッドヒートが続くことは間違いないでしょう。
予選2日目 4月19日
勝ち方を知る小田孔明選手がトップタイに浮上
予選ラウンド2日目は多度名物の風が吹き荒れ、順位にも動きがありました。
午前組では、首位タイでスタートした貞方章男選手が3バーディー・3ボギーの一進一退のゴルフでスコアを伸ばせないままホールアウト。その機に乗じて、今日4アンダーをマークした出水田大二郎選手、3アンダーのD・ペリー選手が追いつき、スタート前のD・オー選手を含めて4人が8アンダーで並び大混戦の様相を呈しました。
さらに、次第に強まる風にもかかわらず、午後組からもスコアを伸ばす選手が出てきました。
6アンダーの4位タイからスタートした星野陸也選手は、前半で得意のロングホール4番でイーグルを奪うと、後半も3バーディーを奪って9アンダー、単独3位にポジションアップ。決勝第3ラウンドの最終組を確保。同じく12番のイーグルで勢いづいたD・オー選手は12アンダーまでスコアを伸ばし一時は独走態勢。8番は痛恨のダブルボギーでスコアを落としたものの首位を死守しました。
また、小田孔明選手は今日の風の中では上々と言える4アンダーをマークして、D・オー選手と並ぶ首位タイに浮上。本大会過去2勝の経験にものをいわせ、前半スコアを伸ばしやすいインコースで5バーディー・1ボギーの猛チャージ。風の影響を受ける後半アウトコースでは一転、グリーンセンターねらいに作戦変更する頭脳プレーを披露しました。「明日風がなければできるだけスコアを伸ばしておいて、最終日は計算しながら回りたい」と早くも3勝目に向けての作戦を練っています。
一方のD・オー選手は東建ホームメイトカップに初出場した2013年から2016年まで4年連続予選落ち。2017年は4位タイに入ったものの、昨年は5度目の予選落ちを喫しており、決してコースとの相性は良いとは言えません。しかし、「正直苦手意識はありますが今は調子がいいし、明日は2勝している小田孔明選手と一緒に回れるので攻め方やジャッジなど学ぶことは多いはず」とこちらも2014年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の日本ツアー2勝目に向けての青写真を描いています。
小田孔明選手とD・オー選手、果たしてどちらのゲームプランが現実のものとなるのか。それとも2人を越える選手が出てくるのか。3日目の決勝も見逃せないゲームとなりそうです。
決勝1日目 4月20日
D・オー、小田孔明両選手が競り合い、出水田大二郎選手が追撃態勢
決勝1日目は、前日と比べて風が弱かったかわりに、ピンが前後左右の難しい位置に設定されていたため、上位陣のスコアは思ったほど伸びませんでした。
今日首位を死守した小田孔明選手は「12〜13アンダーくらいは行くと思っていたので、10アンダーでトップとは予想外でした。」と苦しかった一日を振り返りました。
首位タイでスタートした2人の対決は、小田孔明選手がバーディーを取ればD・オー選手もバーディー、D・オー選手がボギーを叩けば小田孔明選手もボギーという展開。2人のランデブーは13番でD・オー選手がボギーを叩くまで続きました。しかし、最終18番では小田孔明選手のバンカーからのショットが寄らず痛恨のボギー。結局、両者ともに10アンダーでホールアウトし、明日の最終組も横並びでスタートすることになりました。
2人の争いに割って入ろうというのが出水田大二郎選手。風でショットが吹き上がり距離がでないという飛ばし屋特有の悩みも今週好調のパッティングでしのぎ、6バーディー・5ボギーと出入りの激しいゴルフながらスコアをひとつ伸ばして9アンダーでフィニッシュ。単独3位で最終組最後の位置を確保。明日の最終ラウンドは、練習ラウンドや合宿で行動を共にするチーム孔明の総大将、小田孔明選手との直接対決になりました。「勝つことが恩返しになると思います。飛距離はぼくの方が出ているので、バーンと飛ばして早めにチャンスに付けてバーディーが先行すれば勝つチャンスはあると思っています。」と闘志をみなぎらせます。
受けて立つ小田孔明選手も「オー選手も大二郎もまだ1勝。勝ち方はぼくのほうが知っています。いつかこういうこともあるかと思っていましたが明日は大二郎の邪魔をします。」と一歩も引かない構え。明日も三つ巴の戦いから目が離せません。
また、トップから2打差・4位タイには今日4バーディー・ノーボギーでスコアを大きく伸ばしてきた岩田寛選手ら6人。さらに3打差・10位タイには金庚泰選手らが続いています。過去、国内ツアーでは最終日に9打差を逆転して優勝した大会が3度あります。今回も優勝の行方は混沌としています。
決勝最終日 4月21日
ツアー15勝の貫禄を見せたB・ジョーンズ選手が逆転で国内開幕戦優勝
前半スコアを伸ばせなかった最終組に変わって、優勝争いの主役を演じたのは最終から2組前、トップから2打差の8アンダーでスタートしたB・ジョーンズ選手と比嘉一貴選手でした。
1番で20メートルのバーディーパットをねじ込んだB・ジョーンズ選手は、4番のロングホールでセカンドショットをピンに絡めて楽々イーグル。比嘉一貴選手も今日は攻めに攻めて6バーディーを奪いましたが、常にB・ジョーンズ選手の先行を許す苦しい展開。つけいる隙のないゴルフで1イーグル・5バーディー、15アンダーまでスコアを伸ばしたB・ジョーンズ選手が7年振り2勝目の優勝、外国人選手歴代2位となる日本ツアー15勝目を飾りました。プロ20年目、44歳のB・ジョーンズ選手はあと2年で現役引退することも考えていたそうですが、今回の優勝でプランは振り出しに。もうしばらく豪快かつスマートなプレーが観られそうです。
1打差の2位は、今日8バーディー・2ボギーのM・グリフィン選手。オーストラリア出身の2人がワンツーフィニッシュを達成しました。
最終組の小田孔明選手は、2番でボギーが先行し前半はスコアが停滞。「ジョーンズ選手に4打差を付けられてしまったのが誤算でした」(小田孔明選手)。ようやくエンジンがかかったのは12番で、そこから3連続バーディーの猛反撃を開始しましたが時すでに遅し。最終ホールでは「12アンダーのタイスコアがたくさんいたから絶対に(バーディーパットを)ぶち込んでやろう」と意地を見せたものの、5バーディー・2ボギーのトータル13アンダー止まり。首位と2打差の単独3位でフィニッシュしました。
また、首位と3打差4位タイには最終盤まで優勝戦線に踏みとどまった比嘉一貴選手、初日トップタイでシード復活に向けて好スタートを切った貞方章男選手、昨年の韓国ツアー賞金王でアジアンツアー賞金ランク2位の朴相賢選手が入りました。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | B・ジョーンズ | -15 |
2位 | M・グリフィン | -14 |
3位 | 小田 孔明 | -13 |
4位 |
|
-12 |
7位 | W・J・リー | -11 |
8位 |
|
-10 |
13位 |
|
-9 |
18位 |
|
-7 |
29位 |
|
-6 |
34位 |
|
-5 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
37位 |
|
-4 |
44位 |
|
-3 |
48位 |
|
-2 |
53位 | 崔虎星 | -1 |
54位 |
|
0 |
58位 |
|
+1 |
61位 |
|
+2 |
66位 | 清水 大成 | +3 |
67位 | 竹谷 佳孝 | +7 |
68位 | 木下 裕太 | +8 |
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(提供/JGTO)