- HOME
- 大会の歴史
- 過去大会ダイジェスト
- 2018年第26回大会
大会ダイジェスト(2018年第26回大会)
重永 亜斗夢
プロ11年目、29歳の重永亜斗夢選手が
ツアー初優勝を達成
「東建多度カントリークラブ・名古屋は気持ち良く回れるコース」と話していた重永亜斗夢選手にとって、今日は今までで一番気持ちの良いラウンドだったに違いありません。
予選1日目 4月12日
ギャラリーの声援に応えて、バーディー量産の石川遼選手が初日トップ
朝早くから詰め掛けた大勢のギャラリー。その期待に見事応えてくれたのは若き選手会長でした。
2012年大会以来、東建ホームメイトカップは6年振りと言う石川遼選手。
東建多度カントリークラブ・名古屋の攻略も、これだけのブランクがあるとさすがにグリーンの細かな傾斜やマウンドの位置は記憶から薄れているそうです。
初日は半ば手探りのラウンドでしたが、スタートの10番ホールはティーショットをフェアウェイど真ん中に運び、残り115ヤードをアプローチウェッジで1メートルにつけて易々バーディー。その後のホールもショットが冴えて前半だけでバーディー5つを稼いで、ボギーなしの8バーディー。8アンダーの63の快スコアで単独首位に立ちました。
石川遼選手は、前週に2日間競技の「千葉オープン」と「岐阜オープン」に1日も間を空けず強行出場し、連続優勝を成し遂げたばかり。
連戦の疲れも見せず、その勢いのまま、3試合連続優勝の快挙に挑戦します。
この季節特有の北風も吹かず、気温が上昇した初日は、石川遼選手以外にも今日がチャンスとばかりにピンを攻め、好スコアをマークする選手が続出。
1打差の2位タイには、石川遼選手と同じくボギーなし7バーディーの重永亜斗夢選手と、8バーディー・1ボギーのT・クロンパ選手が並びました。
次いで、2打差4位タイにはベテランの片山晋呉選手と地元・三重県四日市出身の川村昌弘選手が続きます。
また、今大会出場選手の中で昨年度賞金ランキング最上位の今平周吾選手、昨年「ブリヂストンオープン」で2勝目をマークした時松隆光選手、さらには2013年大会チャンピオンの塚田好宣選手ら優勝候補が3打差6位タイ。
明日の予選ラウンド2日目も、若手、中堅、ベテランが入り乱れての熱戦が繰り広げられることでしょう。
予選2日目 4月13日
強風を物ともせず5バーディーを奪った石川遼選手が首位固め
132人がプレーしてアンダーパーで回れたのはわずか13人。前日とは打って変わって一日中吹き付けた強い風に耐えきれず、ほとんどの選手がスコアを崩す中、最後まで集中力を切らさず自分のプレーを貫いたのが石川遼選手でした。
ショートアイアンの不調はパッティングでカバーし、第2ラウンドは5バーディー・2ボギーの3アンダー。トータルスコアを11アンダーまで伸ばし、2位との差を4打まで拡げ、「東建ホームメイトカップ」初優勝をぐっと手元に引き寄せました。
その石川遼選手と2日間同じ組で回った時松隆光選手。多くのギャラリーの視線が集まる中「最初は緊張したけれど、後半はパーでも拍手をもらえて楽しくなりました」と、今日も2つスコアを伸ばし、トータル7アンダーで2位タイに浮上しました。
時松隆光選手は、明日の3日目、最終組で石川遼選手と回ることになり、ジュニア時代から憧れていた先輩を追いかけます。
また、初日2位タイの重永亜斗夢選手は、花粉症と強風に苦しみながらも今日は1オーバー、トップから5打差の4位に踏みとどまりました。
その他、今日4つのバーディーを奪った高山忠洋選手が21位タイから単独5位までステップアップ。首位とは6打差ありますが、過去2勝の経験と地元の利を活かして十分逆転可能なポジションです。
さらに、6アンダー4位タイからスタートした片山晋呉選手と川村昌弘選手は、ともに2つスコア落としてトータル4アンダーの6位タイ。2選手とも最終的に2オーバーでしたが、風がなければ好スコアになり得るゴルフの内容でした。
残り2日間の巻き返しに期待しましょう。
2日間の予選ラウンドの結果、トータル2オーバーまでの69選手が明日からの決勝ラウンドに進出。東建ホームメイトカップ2018優勝の栄誉をかけて36ホールの戦いが繰り広げられます。
決勝1日目 4月14日
今日8アンダーの重永亜斗夢選手が大逆転で首位!
明日は天候次第で再びの大逆転もあるか?
昨夜からのまとまった雨でグリーンがやわらかくなり、風もない今日は予想通りにビッグスコアが続出。その中でもベストプレーは6アンダー・4位タイでスタートした重永亜斗夢選手。
今日は、パッティングがよく決まり、8バーディー・ノーボギー。初日に石川遼選手が出したのと同じ63で回り、トータル14アンダーで単独トップに立ちました。
今週好調なベテラン片山晋呉選手も、6バーディー・ノーボギーの65をマークして、6位タイから2位タイに順位を上げ、「20代の選手達と戦えていることが幸せ」と言いながらも、ホールアウト後はすぐにクラブの調整に向かい、明日は「東建ホームメイトカップ」では2001年以来の2勝目を目指します。
この他日本勢では、4アンダー・67で回った永野竜太郎選手が、首位と7打差7アンダーの7位タイ。今平周吾選手と高山忠洋選手が8打差6アンダーの10位タイに付け、逆転優勝に望みを繋いでいます。
これに対して、今日は思うように伸ばせなかったのが、最終組の3選手。大差を意識して守りに入ってしまったせいか、ゴルフの内容は決して悪くはないけれど、スコアが伸びないという、最終組にありがちな重苦しい雰囲気に包まれながら、前半9ホールを終えて全員がパープレー。
このうち、石川遼選手は最終18番のセカンドショットでボールが池に入り、1オーバー・72の10アンダー。4打差の独走態勢から逆に4打ビハインドの2位タイで最終日を迎えます。さらに、時松隆光選手は2アンダー・69にまとめながらも2位タイから4位。同じく宋永漢(ソンヨンハン)選手は1アンダー・70で2位から5位タイまで順位を下げました。
今日は波乱のムービングサタデーとなりましたが、明日の最終日はどうなるか。雨が早い時間に上がり、今日と似たような天候条件になればビッグスコアが出て、大逆転の可能性もあります。一方、荒れた天候になれば、お互いに我慢比べの厳しい展開となりそうです。
優勝杯の行方は神のみぞ知ると言ったところです。
決勝最終日 4月15日
プロ11年目、29歳の重永亜斗夢選手がツアー初優勝を達成
「東建多度カントリークラブ・名古屋は気持ち良く回れるコース」と話していた重永亜斗夢選手にとって、今日は今までで一番気持ちの良いラウンドだったに違いありません。
春の嵐の余波が残る最終ラウンドは、プレー前に「天気が荒れたらビッグスコアは出ないので、自分は貯金を少しずつ吐き出しながらやれれば」と語る、重永亜斗夢選手が思い描いた通りのゲーム展開となりました。
2位と4打差のトップで出た重永亜斗夢選手ですが、昨日作った貯金も6番のダブルボギー、7番、9番のボギーでみるみる減らしてしまいました。9ホールを残して、同じ最終組で3バーディー・2ボギーの石川遼選手とは1打差に、ノーボギー・3バーディーで追い上げる金庚泰選手との差はわずか2打差に縮まりました。
おかげで後半は好調のパターがしっかり打てて、16番まできっちりとパーセーブ。17番はイーグル逃しのバーディーとして、単独2位の石川遼選手を1打リードしたまま最終ホールへ向かいます。
そして、ラストチャンスのバーディーに賭けた石川遼選手の第2打は、「あと5ヤードくらい先に落としたかったけれど、風が一瞬弱まってしまって」大きくショートし、2パットのパーがやっと。
重永亜斗夢選手も、9メートルを残し、3パットもあり得る状況でしたが、ぴったり寄せてパーセーブ。「左にひっかけたけれど風と傾斜に流されてあんなに寄った。運もありましたね」
最後は天も味方して、ツアー本格参戦6年目で待望の初優勝を果たしました。
重永亜斗夢選手と1打差の単独2位は今日1アンダーの石川遼選手。さらに1打差の単独3位には3アンダーで回った金庚泰選手が入りました。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 重永 亜斗夢 | -12 |
2位 | 石川 遼 | -11 |
3位 | 金庚泰 | -10 |
4位 | 時松 隆光 | -9 |
5位 |
|
-8 |
9位 | 黄重坤 | -7 |
10位 |
|
-6 |
14位 |
|
-4 |
18位 |
|
-3 |
23位 |
|
-2 |
31位 |
|
-1 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
39位 |
|
0 |
42位 |
|
+1 |
48位 |
|
+2 |
52位 |
|
+3 |
55位 | I・J・ジャン | +4 |
56位 |
|
+5 |
61位 |
|
+6 |
64位 |
|
+7 |
66位 |
|
+8 |
69位 | 崔虎星 | +9 |
-
- スコア速報
- 大会のスコアは、こちらからご確認できます。
- ペアリング情報
- ペアリング情報は、こちらからご確認できます。
(提供/JGTO)