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大会ダイジェスト(2015年第23回大会)
予選1日目 4月16日
初日はハイレベルな戦い
「雨が降った翌日は風が吹く」という法則も今日は当てはまりませんでした。
春らしい陽気に恵まれた予選ラウンド1日目は、スコアを伸ばす絶好のチャンスとばかりにほとんどの選手がピンをねらう積極的なゴルフを展開。大会初日からハイレベルな戦いとなりました。
8バーディー・1ボギーの64をマークして単独首位に立ったのは市原弘大選手です。プロ15年目でまだ優勝のない市原選手は、このオフに谷口徹選手の合宿に参加、アイアンショットの精度に磨きをかけて今大会に臨んでいます。
「グリーンがやわらかかったこともありますが、自信をもってピンに突っ込んでいけたのでたくさんバーディーがとれました。」と合宿の成果が早速現われていました。この勢いを明日明後日と持続すれば悲願の初優勝も近づいてくるでしょう。
1打差6アンダーで単独2位に付けたのは同じく日本ツアー初優勝を目指すテッド・オー選手。さらに5アンダー3位タイには近藤共弘選手ら7人、4アンダー10位タイに13人がひしめく大混戦となっています。
明日の予選ラウンド2日目は、朝方に雨が降った後、北西の風が強くなるという予報です。 今日一日穏やかだった「東建多度カントリークラブ・名古屋」も例年のような厳しい表情に豹変する可能性があります。 そうなれば現在上位にいる選手も気の抜けない戦いを強いられ、下位の選手にとっては大逆転のチャンスも生まれます。
戦いはまだ始まったばかりです。最終日までの3日間、予想もつかないドラマがいくつも起こりそうです。
予選2日目 4月17日
風に翻弄され順位が大変動
例年よりも止まりやすいグリーンコンディションで行なわれた予選第1ラウンドは、大会史上まれに見るバーディー合戦となりました。しかし、そう易々とゴルフをさせてくれないのが「東建多度カントリークラブ・名古屋」です。
今日の予選第2ラウンドは、朝方の雨が止むとともに風が吹き始め、選手を翻弄しました。風に吹かれ刻々と固さを増すグリーンの読みも難しくなります。 予選1日目は、アンダーパーで回った選手が67人いましたが、2日目はわずか22人まで激減。その差はスコアにはっきり現れています。
順位を上げたのは比較的条件の良かった午前スタート組です。I・J・ジャン選手は「風がアゲンストのホールとフォローのホール、それぞれの難易度の違い」に戸惑いながらも最後まで集中力を保ち、スコアを2つ伸ばして7アンダーで単独トップに立ちました。
また、1打差の2位タイには、同じく今日2アンダーで回った片岡大育選手とM・ヘンドリー選手が並び、ベストスコア66をマークした小袋秀人選手が前日68位タイから4位タイへ大きくジャンプアップしました。逆に昨日7アンダーでトップの市原弘大選手がスコアを6つ落とした他、好位置からスタートした近藤共弘選手や谷口徹選手など午後スタートの選手は軒並み大苦戦。明日からの巻き返しに賭けます。
順位が大きく変動した予選第2ラウンドに続き、明日はムービングサタデーです。 優勝争いはますます熾烈になりそうです。
決勝1日目 4月18日
山下、谷口、桑原らベテラン勢が上位進出
昨日一日吹き荒れた風もぴたりと収まり、決勝第1ラウンドは好スコアをマークする選手が続出。順位も大きく入れ替わって文字通りのムービングサタデーとなりました。
ベストスコアタイの65で回りトータル11アンダーで前日4位タイから単独首位に躍り出たのは韓国のH・W・リュー選手です。来日1年目の2012年「コカ・コーラ東海クラシック」で片山晋呉選手をプレーオフで下した実力者が、3年ぶりの日本ツアー2勝目に王手をかけました。
2打差の2位タイには今日5アンダー・66をマークした山下和宏選手と3アンダー・68の片岡大育選手が並びました。明日の最終日は両選手が最終組でツアー初優勝を賭けて直接対決、ベテランと若手の駆け引きも見物となりそうです。
最終組の3人がもっとも警戒しなくてはならないのが谷口徹選手です。先週の「岐阜オープン」優勝に続き、今日も6バーディー・ノーボギーの完璧なゴルフで絶好調振りをアピール。明日はトップと3打差の絶好のポジションから得意の逆転優勝をねらいます。 この他日本勢では、桑原克典選手がノーボギーの66で回り34位タイから8位タイに急浮上し、ベテランの意地を見せました。今季はファイナルQTで出場権をつかんだ桑原選手は17年ぶりのツアー優勝と賞金シード復活に挑みます。
ベテランと若手、日本勢と外国勢が入り乱れての大混戦を誰が制するのか、明日の最終日は優勝争いが最後までもつれそうな気配です。
決勝最終日 4月19日
熾烈な初優勝争いはヘンドリー選手が勝利
前半、上位陣が思うようにスコアを伸ばせないでいる間に、3打差4位タイからトップに立ったのはM・ヘンドリー選手でした。そして、後半は逃げるM・ヘンドリー選手を山下和宏選手が追いかける展開となりました。ヘンドリー選手は今日7バーディー・ノーボギーの完璧なゴルフを見せ、最終18番もグリーンを外しながらも寄せワンでパーセーブ、1打差をキープしたまま後続の山下選手を待ちます。
一方、山下選手は15番からの3連続バーディーで優勝への望みをつなぎ、18番の第2打を執念の一打でチャンスに付けました。これを決めればプレーオフとなるバーディーパットは、打った瞬間に誰もが入ったかと思う程完璧なストロークでしたが、ボールはカップのわずか右をかすめて万事休す。手に汗握る戦いに終止符が打たれました。
ニュージーランド出身のヘンドリー選手は、豪州ツアーやワンアジアで戦った後、2013年から主戦場を日本に移し、今回が嬉しい日本ツアー初優勝です。また、惜しくも初優勝を逃した山下選手にとっても「課題のパットも思った通りに打てたので自信がつきました」と収穫の多い4日間でした。
この他、同じく最終組から初優勝を目指した片岡大育選手は単独4位。8バーディーの猛チャージをかけた宮本勝昌選手が谷口徹選手と並んで5位タイに入るなど、2015年JAPANゴルフツアーの盛り上がりを予感させる大会となりました。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | M・ヘンドリー | -15 |
2位 |
|
-14 |
3位 |
|
-13 |
4位 |
|
-12 |
5位 |
|
-11 |
7位 |
|
-10 |
8位 |
|
-9 |
12位 |
|
-8 |
15位 |
|
-7 |
19位 |
|
-6 |
23位 |
|
-5 |
32位 |
|
-4 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
38位 |
|
-3 |
44位 |
|
-2 |
49位 |
|
-1 |
52位 |
|
0 |
54位 |
|
+1 |
60位 |
|
+2 |
64位 |
|
+3 |
67位 |
|
+5 |
71位 | J・B・パク | +7 |
72位 | S・ストレンジ | +8 |
73位 | 竹谷 佳孝 | +9 |
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(提供/JGTO)