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大会ダイジェスト(2013年第21回大会)
予選1日目 4月18日
初夏を思わせる陽気に恵まれた初日は、各選手のスコアも水銀柱のように伸びました。出場全選手132名がホールアウトして、5アンダー・首位タイに並んだのは、2009年、2010年と本大会2連覇を果たした小田孔明選手、日本ツアー本格参戦17年目のS・コンラン選手、そして、今季はQTから出場権をつかんだプロ6年目の24歳、重永亜斗夢選手の3人。
また、今大会でプロデビューした注目の松山英樹選手は、大きく曲がるショットに苦しみながらも、パッティングが好調。最終ホールも6メートルのバーディーパットをねじ込んで、池田勇太選手と同じく4位タイグループに割り込みました。
大会初日は、3打差以内に39人がひしめく大混戦。翌日以降の試合展開はまったく予想がつかなくなりました。
小田孔明選手コメント
予選2日目 4月19日
「東建ホームメイトカップ」では、例年、4日間のうち1日は強風が選手を苦しめますが、今年は1日おきに冷たい風が吹きました。予選2日目は、複雑な風、さらに硬く締まったグリーン、そして寒さの三重苦。まるで我慢大会のような一日を耐え抜いたのが池田選手。前半は2つボギーを先行させるも、16番、17番でラインと風を読み切り、連続バーディーで取り返しました。イーブンパーはなんとこの日のベストスコアタイ。通算4アンダーをキープして単独トップに躍り出ました。
一方、首位タイからスタートした小田選手は、「我慢しきれず」5つボギーを叩いてしまいましたが、ホールインワンが効いて2オーバー、1打差の2位タイに着けました。また、池田選手とともにイーブンパーで回った塚田好宣選手は、スコアが変わらないまま前日77位タイから12位タイに浮上するという珍しい記録を残しています。
池田勇太選手コメント
今日のイーブンはアンダーに等しい。後半も粘ってバーディーが2つ重なったのは良かった。アンジュレーションのあるグリーンは、傾斜と風向きが揃うと短くても難しい。距離が長くなる程、アゲンストとフォローの影響があり、ショートパットは初速が出ないから横風の影響を受けやすい。自然相手だから面白いね。そんなことを考えている自分には余裕があるのかな。昨日、今日といいゴルフができている。アプローチとパターがいいから、明日はショットが落ち着けばいいね。
決勝1日目 4月20日
風の止んだ3日目(決勝1日目)は再びスコアが動き出します。リーディングボードの顔ぶれが、目まぐるしく入れ替わったのは2日目(予選2日目)と同じ。しかし、軒並みスコアを落とした2日目のサバイバルレースと違って、上位が伸び悩んでいる間に、下位の選手がどんどん追い上げる展開となりました。
12位タイでスタートした上井邦浩選手が、7個目のバーディーを奪った直後の17番パー5でダメ押しの上にもダメ押しのアルバトロスを記録。18番はボギーとしましたが、コースレコードタイの62をマークして単独1位に急浮上。同じく12位タイから、9バーディーの猛チャージで塚田選手が1打差の単独2位に着けました。
また、57歳の大ベテラン、室田淳選手が17番で2日連続のイーグルを奪って単独3位。首位と3打差の4位タイグループには、65で回った宮里優作選手ら4人。4打差8位タイには近藤共弘選手と初日トップの重永選手が続いています。
上井邦浩選手コメント
パターのフィーリングが良かった。ショットも良かったけど、ビタビタ寄るという感じじゃなかったです。(アルバトロスを記録して)運はあると思うので、今回はそれを活かせるように頑張ります。2010年の「Vana H杯」で初優勝を逃したときは勢いだけで技術が足りなかったけれど、今は多少技術も上がっています。去年の「カシオワールドオープン」の優勝争いで自信も付きました。明日も今日のように集中できればと思います。
決勝最終日 4月21日
最終日(決勝2日目)序盤は、ともにツアー初優勝をねらう上井選手と塚田選手の一騎打ちとなりました。塚田選手が1番バーディーで並びかけると、3番はともにバーディーで譲らず。見守るギャラリーに息をもつかせぬような緊迫したゲーム展開となりました。
しかし、続く4番パー5で上井選手の緊張の糸が途切れます。レイアップしたあとの第3打をグリーン右の崖下に落とすと、リカバリーショットも寄らず、4オン2パットのボギー。首位を塚田選手に明け渡すと次の5番も連続ボギーとし、このホール、バーディーの塚田選手との差が3打に開きました。
一方、塚田選手は優勝を意識し始めた10番から逃げの気持ちが入って連続ボギー。しかし、開き直った12番で気持ちとショットの立て直しに成功。14番で20メートル近いバーディーパットをねじ込み、この日のスコアを2アンダー、通算9アンダーとして勝負を決めました。
塚田選手と4打差の通算5アンダーで2位タイに入ったのは、上井選手と終盤に追い上げを見せた小田選手。注目のルーキー、松山選手は最終日7バーディー・2ボギーのチャージを見せ、通算2アンダー、10位タイでフィニッシュ。非凡な才能を見せつけました。
恣c好宣選手コメント
プロの試合に出始めてから20年位。ここまで諦めずによく頑張ってきたなと思います。今日は、勝つためにはどうすればいいかを考えながらプレーしていました。
初日1オーバーの77位タイで、今週はもうしょうがないかなと思いましたが、2日目が風でラッキーでした。風が得意というわけではありませんが、アメリカの士官学校時代も風の強いところで練習していたし、いろいろ経験していますから。
今後はアジアでも勝ちたいし、メジャーにもう1回行きたいですね。2008年に全英オープンに出たときよりは上手くなっているので、予選は通るんじゃないかと思います。尊敬している室田淳さんより長くやりたいと思っていて、60歳くらいまではシードを取って行きたいなと思います。藤田さんもカブレラも同じ43歳だし、まだまだ枯れる歳ではありません。
最終成績
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 恣c 好宣 | -9 |
2位 |
|
-5 |
4位 |
|
-4 |
7位 |
|
-3 |
10位 |
|
-2 |
13位 |
|
-1 |
15位 |
|
0 |
18位 |
|
1 |
20位 |
|
2 |
27位 |
|
3 |
順 位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
33位 |
|
4 |
37位 |
|
5 |
40位 |
|
6 |
47位 |
|
7 |
51位 |
|
8 |
55位 |
|
9 |
57位 | 上平 栄道 | 10 |
58位 | 櫻井 勝之 | 13 |
59位 | 額賀 辰徳 | 14 |
60位 | 五十嵐 雄二 | 18 |
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(提供/JGTO)
10番は1.5メートルにびびって手が動きませんでしたが、12番のロングでバーディーがとれてから楽になりました。このコースは大得意というわけではありませんが、2回優勝しているのでいいイメージがあります。今年はボギーを打たないゴルフを意識して、去年よりいい成績を残したいと思っています。