最終日は昨日までの悪天候が嘘のように晴れわたり、多くのギャラリーが東建多度カントリーに訪れた。

春の訪れとともに、ゴルフシーズンの到来をつげるJAPANゴルフツアー開幕戦「東建コーポレーションカップ」。第11回目となった今大会からは、大会名を「東建ホームメイトカップ」と変更し装いも新たに4月3日より東建多度カントリークラブ・名古屋で幕を開けた。

初日、いきなり7アンダーで飛び出したのは米山剛。「パッティングがうまくいった」との言葉通り、冴えたパッティングで8つのバーディーを奪い単独首位。2位には鈴木 亨が1打差6アンダーで追う展開になった。

予選ラウンド2日目は強い風に小雨が混じる厳しいコンディションとなり、選手によって明暗が分かれた。この日スコアを伸ばしてきたのは、米国のトッド・パーディ、オーストラリアのクレイグ・ジョーンズ。思うようにスコアメイクできずに苦しむ米山に猛追し、トータル7アンダーで3選手が首位タイに並んだ。 1打差の4位タイグループには、佐藤 信人など実力者5人が並ぶ混戦模様を呈してきた。

3日目は昨日よりもさらに厳しいコンディションになった。冷たい雨混じりの風は選手達を相当に苦しめたようだ。この日、スコアを伸ばせたのは全選手中、谷原秀人と桧垣豪の2人だけ。季節はずれの寒さで思ったように身体が動かず、スコアを急落させる選手も目立った。米山は苦しみながらも全日までのスコアを維持し、7アンダーのまま首位をキープ。2位には米山同様、初日の6アンダーを維持して最終日に望みをかけるオーストラリアのアンドレ・ストルツが残った。

そして最終日、晴れ渡る空の中、時折吹く強風が選手の明暗を分けた。昨日まで耐えるゴルフを続けてきた米山も、前半に3つのボギーを叩いてしまい優勝争いから脱落。これで首位になったのがアンドレ・ストルツ。「風は得意」と言うストルツにとっては、この強い風はむしろ味方になったようだ。2日目からマイペースにパープレーを続けたストルツは、初日の6アンダーを守りきり見事日本ツアー初優勝。じわじわとスコアを伸ばし2位タイまで追い上げた高山忠洋と増田伸洋だったがストルツに1打届かなかった。

名称も新たに第11回目を迎えた「東建ホームメイトカップ」。今年は毎年恒例のプロアマ大会に加えて、第1回目となる「全国芸能人ゴルフ選手権」が行なわれました。タレントの岡本夏生さん、坂東英二さん、山本譲二さんなど多くの有名人の方々が参加し、プロとのゴルフを大いに楽しみました。

その日の夜、「第11回東建ホームメイトカップ」開催を祝う前夜祭・プロアマ大会表彰式が、名古屋ヒルトンホテルで行なわれました。プロアマ大会・芸能人ゴルフ選手権に参加した有名人の方々が介し、大いに盛り上がりました。