春雨模様の天候続きにもかかわらず、会場の祁答院ゴルフ倶楽部には、のべ1万6千人余りのギャラリーが詰めかけた。

ジャパンゴルフツアーとして、最初のトーナメントとなる「東建コーポレーションカップ」が、去る3月11日から14日までの4日間にわたり、鹿児島県の祁答院ゴルフ倶楽部で行なわれた。

今大会は、新ツアーの第1戦に加え、新しく採用された主催者推薦のジャンボJr・尾崎智春がツアー初参加とあって、まだ肌寒い天気とは裏はらに、何かと注目の集まるホットな大会となった。

初日、研修生参加ながら2ボギーの72で、父・ジャンボ尾崎将司と同じイーブンパー47位という幸先の良いスタートを切った尾崎智春。惜しくも予選落ちとなったものの、予想外の健闘にギャラリーだけでなく関係者も含めて沸きに沸いた。一方、昨年この大会での逆転負けの雪辱を誓う父・ジャンボ尾崎は、終始安定したゴルフを展開。二日目はマックウィニー、宮瀬博文、奥田靖己らともに5位に付け、上位を狙う。最終日、ジャンボは、安定した試合運びでバーディーラッシュ。着実にスコアをのばし、トップの谷口徹を捉えた。勝負をかけた最終18番ホール。初日から好スコアで首位をキープした谷口であったが、ここにきて痛恨のボギーを叩き、ジャンボ尾崎の大逆転勝利となった。

ツアー改革で、研修生の尾崎Jrが予選の話題をさらい、父・ジャンボの勝利で幕を閉じた第7回「東建コーポレーションカップ」。ジャンボは、6年連続の賞金王に向け幸先のいいスタートをきった。